トランペット吹きだった私
私は子どもの頃から音楽が好きがったので
小学校4年生から入れる「ブラスバンド」でトランペットを吹いていた
その後ブラスバンド人生は楽器は変われど、音楽大学に進んで卒業するまで続くことになるのだが…
小学校6年の時だったか、学年で行う合奏で
「ウィリアム・テル」序曲というのを演奏した。
今思うとこんな壮大な曲をリコーダーやピアニカを交えて演奏するのもなんかすごい事だと感じる
そこで私はトランペットを吹いていた
見せ場は何と言っても
トランペット「ファンファーレ」
今思うと、到底小学生の技術では吹ける気がしないのだが、
何故かその時は「できない」と思った事は一度たりともなかった
当時指揮をし、担任だったN先生が創るその音楽の場が大好きだった
恐ろしいくらいの自信とエネルギーを使ってそのファンファーレをまるで魂を込めるが如く吹いていた
小学生の私のこのパワーはどこから来てあたのだろう?
地域で行われる音楽会でも、その曲をやり、大成功だった
そして時は流れ、20代になり、同窓会でN先生と再会した
N先生はこう言った
「あのウィリアム・テルのファンファーレが忘れられない。私の長い教師人生であんなに上手くてすごい演奏をするあなたのような子どもに出会ったことがなかった」
この言葉は私の人生最高のエールになった
そして、N先生と今生で会ったのはこれが最後だった。
先生はまだお若かったが、病気で急逝された
私も東京から山形の葬儀に駆けつけたが
同僚、教え子、斎場に入りきれないくらいの沢山の人が先生を見送った
先生はきっとどの子にもある素晴らしい能力を見抜いて、伸ばし、人生をかけて「先生」をされてきたんだなぁ
そしてそんな先生に出会えた私は本当に幸せだと感じた
今でもこの「トランペットガール」だった私を思い出すと
勇気と自信が湧き、N先生のエールが聴こえるような気がする
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