突然泣きだす
保育者とは、一日の保育を振り返り
「今日あの子、こんな事言ってたな」とか
「表情が少し暗かったな」などと思い出し
次の日の保育に有形、無形で活かす人が多いと思う
私が3歳児の担任を持っていた時
突然泣きだすYちゃんという女の子がいた
ホントに「突然」なのである
友達とトラブルがあったとか、転んだとか
そんなのは一切ない…
そして、数日それは続いていた
私はYちゃんを観察する事にした
この「突然泣き」が謎だった
すると、どうやらお昼ご飯の前に泣いているようなのだ。
場所は園庭で泣いている
Yちゃんの様子を観ると
「片付けだよ〜」「ゴハンだよ〜」などの
友達の掛け声が園庭に響いてザワザワとしだすと
わーん!!と大きな声で泣くのだ
しかも、なんだか怪獣のように
うぉん、うぉん泣いて、迫力がある
私はYちゃんに
「ひょっとして、遊びを途中でやめるのが嫌だった?」ときいてみたところ
静かに頷いた
そして私はYちゃんと話し合って
・ゴハンの時間になる前にみんなより先に声をかけること
・途中になっている遊びは、次の日も続きをできるようにする事
この二つを約束した
泣かなくなったYちゃん
すると、次の日からYちゃんは泣かなくなった
泣かなくても良くなったようだ。
何よりもその日を境に
Yちゃんは私に思ったことを話してくれるようになった。
それにしても、「続きをして遊びたい」
そう思うがあまり、泣きだすとは
遊びに対するすごい執念だ!
この遊びに対する姿勢は、大人になっても持ち続けて欲しいなぁと思った。
あのYちゃんの豪快な泣く姿は、何年たっても忘れない…
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